伊藤忠テクノソリューションズ X ダッソー・システムズが消費財業界の未来を変える ~待ったなし!統合プラットフォーム導入の必要性と消費財業界の未来~

 

製造業においては、インダストリー4.0や第四次産業革命の考え方に基づいたITによる事業構造の変革が着実に進んでいる。一方その他の消費財業界や流通業界などでは、AIやIoTなどの最先端技術の実用化や活用に成功を収めつつも、あくまで個別最適の範囲にとどまり、事業構造の変革にまで至るケースが少ない。そのような状況の中、日本屈指のシステムインテグレータである伊藤忠テクノソリューションズがダッソー・システムズのCPG(Consumer Packaged Goods-パッケージ製品・小売業)統合プラットフォームの本格的な拡販に乗り出した。なぜ、そしてどのような背景でそのような取り組みが始まったのか、ご担当者にお話しを伺った。

 

6,000人超のエンジニアを擁する技術者集団─伊藤忠テクノソリューションズ

 

1979年設立の伊藤忠テクノソリューションズ(http://www.ctc-g.co.jp/ 以下、CTC)の現在の形は、2006年に伊藤忠テクノサイエンスとCRCソリューションズが経営統合して誕生した。ご存じの方はそれ程多くないかもしれないが、80年代からかれこれ30年以上CADを取り扱っており、元々製造業をはじめとするものづくり領域との関わりが深いことがCTCの大切なDNAの1つだ。ダッソーブランドとなる前から3D-CAD「SOLIDWORKS」を取り扱っており、ダッソー・システムズとはちょうどそのSOLIDWORKSをダッソーが自社ブランドとした97年頃からの付き合いとなる。

 

一時期はリーマンショックの影響なども受けたが、売上・営業利益とも右肩上がりで堅調に推移。順調に成長を続けている。その要因の1つが事業構造の変革だ。

 

 

「ビジネスモデル別の売上構成比で見ると、以前は『製品販売』の比率が50%を超えていましたが、現在では『(運用)サービス』と『開発・SI』を合わせてすでに60%を超えています。保守を含めた運用サービスのみでも40%となり、製品販売を上回る勢いです。それを支えているのが、開発やSIであり、さらに言えば当社の”SEの人間力”ということになります」(エンタープライズ事業グループ エンタープライズ第2本部 本部長 稲木賢一さん)

 

それを表すのが圧倒的なエンジニア数だ。2019年現在、CTCグループ全体で約6300人の一大エンジニア集団を擁する。

 

共通基盤に基づいたデータ一元化による、CPG事業マネジメントを実現

 

CTCがCPG領域においてダッソー・システムズと協業を始めるにあたっては、昨年(2018年)、ダッソー・システムズのフランス本社を訪れたことがきっかけとなっている。

 

「当社松澤副社長と共に昨年ダッソー・システムズの本社を訪問しました。その際、グローバル消費財メーカの事例などを交えて、CPG向けのソリューションに関して詳しい説明を聞く機会がありました。当社は、さまざまな業種のお客様に比較的幅広くお取引いただいています。もちろんその中には、消費財メーカや流通業も含まれます。ダッソー・システムズの代理店では展開が難しそうな領域に対して、当社ならCPGソリューションを拡販していけるのではないか、というのが最初の発想でした」(エンタープライズ事業グループ エンタープライズ第2本部 エンタープライズ技術1部 部長 工藤浩さん)

 

現状CTCでは、食品、流通などのCPG領域のお客様に対するソリューション提供は、スクラッチによるアプリケーション開発が中心になっている。そうすると自ずと業務に合わせた個別最適化されたソリューションを提供することになる。しかし、ダッソー・システムズのCPG向けプラットフォーム上でソリューション構築すれば、共通基盤に基づいたデータ一元化による管理が実現できる。同じ条件で同様の環境を実現するものは、同社が知る限り他にはない。

 

製造業では一般的な考え方であるデータ統一基盤によるマネジメントを、CPGをはじめとするさまざまな業界へ展開していくことは、各業界の競争力強化に間違いなくつながっていく。もちろんCTCとしても新しい領域への市場拡張になる。

 

CPG統合プラットフォーム拡販専任組織の設立と、啓蒙用動画作成から垣間見える本気度

 

「製造業での圧倒的な知名度に比べて、他の業界ではまだまだダッソー・システムズのソリューションの強みはそれほど伝わっていません。従って、まずは草の根的にマーケット全体に訴求していくことが必要だと考えました。そこで、CPG向けソリューションの専門組織を設立するとともに、ビジネスプロセス全体における課題を理解していただくための動画を作成。”日本発”で一気にマーケットを開拓していきたいと考えています」(工藤さん)

 

「特に国内でのシステムソリューションの適用においては、細分化による個別業務最適化が進んでいます。これまでは、後段の業務プロセスへデータを受け渡しすることで、一連の業務プロセスを進めてきました。しかしそれでは、業務プロセスを進めることはできるものの、全社統一のコンセプトで素早くアクションすることは難しい。そのような現状を踏まえて、動画ではまず事業の共通基盤としての『CPG向け統合プラットフォーム』の必要性と全体像を紹介。続いて、統合プラットフォームの具体的な活用イメージを紹介しています」(エンタープライズ事業グループ エンタープライズ第2本部 エンタープライズ技術1部SIビジネス第2課 課長 鈴木高志さん)

 

 

活用イメージでは、SNS上でのユーザーボイスを元にした商品開発が、企画から生産、物流、販売などの各部門間のシームレスな情報連携によって、いかに無駄なくスピーディーに進めることができるかが描かれている。さらに生産側をトリガーとした例では、原材料価格が高騰した際に企業全体としてどう対応するのか、統合プラットフォームを介して各部門が全体最適に向かってアクションする様子が理解できる。

 

CPG領域における個別最適から全体最適へのニーズは予想以上

 

昨年度から本格的に開始したCPGソリューションの本格展開だが、現在までの感触はどのようなものだろうか。

 

「マーケティング施策的な部分を単独で行うソリューションは、以前から存在します。例えば店舗の棚割りソフトや、アイトラッキング機能を搭載してヒートマップ分析ができるようなものも存在します。それらのソリューションで得られた情報を、統合プラットフォームにつなげて各情報を連携させていくことが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)への次の一歩ではないかと考えています。そういった考え方は、製造業では比較的標準となりつつありますが、CPGなどでは予想以上に進んでいません。だからこそ逆に予想以上の潜在的ニーズがあるのではと感じ始めています」(工藤さん)

 

個別最適から全体最適へ。そのようなソリューションターゲットの変化によって、CTC自身の営業プロセス変革の必要性も出てきた。

 

 

「全体最適化が目的ですので、現場担当者の方だけにお話してもなかなか導入には至りません。従って、従来の現場からのボトムアップアプローチの営業活動プロセスを見直す必要が出てきました。これまでご提案できていなかった経営層や経営企画部門などとコミュニケーションできるようなアプローチが必要になってきています。そのため、経営層向けに具体的な業務プロセス全体を把握しやすくする必要性がでてきました。これを解決するために作成したのが、「消費財業界向け統合プラットフォーム(3DEXPERIENCE)のご紹介①、②」の動画です。こういったコンテンツや事例を活用して営業活動を進めていきながら、並行してより多くのお客様へ「全体最適の重要性とメリット」を弊社の業界実績と知見を基にご提案していきたいと考えています」(稲木さん)

 

消費財業界向け統合プラットフォーム(3DEXPERIENCE)のご紹介①

 

消費財業界向け統合プラットフォーム(3DEXPERIENCE)のご紹介②

 

なお、CTCでは2019年10月8-9日に開催されるダッソー・システムズ主催の3DEXPERIENCE Forum 2019への出展と、10月25日(金)、”テクノロジーで社会の課題を解決する”「CTC FORUM 2019」の開催を予定している。当日はCPGプラットフォーム関連のコンテンツも準備されているので、ご興味のある方はぜひお申し込みいただきたい。

 

<3DEXPERIENCE Forum 2019の詳細はこちら>
https://3dexperience-forum-japan-2019.smktg.jp/public/application/add/31#day2
講演(Day2, D-5):DXの先導役、3DEXPERIENCE

 

<CTC FORUM 2019の詳細はこちら>
https://www.go-ctcforum.com/
展示:カテゴリー[クラウド]「消費財向けDXにむけたデジタル化、データ一元化ソリューション」

ダッソー・ システムズ

ダッソー・ システムズ

3Dソフトウェア市場におけるパイオニアであり、3DとPLMソリューションのワールド・リーダーであるダッソー・システムズ(仏)の日本法人です。
Comments are closed.